悲しい出来事は、突然おこります。ご遺族、お身内がやらなくてはならないことが沢山あります。 お通夜、葬儀、お葬式、法事、法要まで、全体の流れを把握していただくとで、落ち着いて手配ができるのではないかと思います。ここでは初盆・新盆の法事、法要2までの流れや手順についての概略をご説明いたします。
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■ 初盆・新盆の法事、法要についての流れ2。
ここでは、各宗派によってお葬式・葬儀の詳細は異なりまが、仏教における一般的なお葬式・葬儀、初七日法要、四十九日法要、納骨法要、初盆・新盆の法事、法要の流れをご説明いたします。
初盆・新盆の流れ
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初盆・新盆法要、法事 仏式の一般的な内容などです。
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・僧侶入場 ↓ |
仏壇の前に僧侶の着座席をしつらえておきます。 ご遺族は故人との血縁の濃い人が前の方に席をとります。 仏壇中央の僧侶のすぐ後ろには施主が座ります。 僧侶が到着したら、仏壇前の正面中央に案内します。 |
・施主の挨拶 ↓ | 施主の初盆、新盆挨拶の例です 本日はお忙しい中をお集まり頂きましてありがとうございます。 それではこれより◯◯◯◯(戒名または法名、法号)の初盆(新盆)の法要を始めさせて頂きます。 僧侶の方を向いて、それではよろしくお願いします。 というように、簡単に挨拶をします。 |
・僧侶の読経 ↓ |
各宗派によってことなります |
・ご焼香 ↓ |
施主から順番に、前の方に着席している人から焼香をしていきます。 お線香または焼香のあげかたについては、焼香のページで説明しています。 |
・法話 ↓ |
法話(ほうわ)とは、仏教において使われる言葉であり、僧侶や住職が故人のお盆について、参集された方の前で話をすることを意味します。 |
・僧侶退場 ↓ |
僧侶にはお礼のお布施などをお渡ししなくてはなりませんが、僧侶が法要のあとのお食事(お斎、おとき)に同席して下さる場合には、この時点での退場はありません。お斎の後でお渡しします。 もし、僧侶がお斎での接待を辞退されたら、お布施、お車代、御膳料の3つを包みます。 お食事に同席される場合は、お布施、お車代の2つをお渡しします。 僧侶にはお礼のお布施などを直接手渡しするのではなく、小さなお盆に載せて僧侶の方に向けて差し出します。 |
・墓参り ↓ |
墓地などが遠い場合には省略されます。 |
・施主の挨拶 (閉会) |
施主のお礼の挨拶のあと、会食(御斎)になります。 施主の初盆、新盆挨拶の例です 本日はお忙しい中をお集り頂きましてありがとうございました。おかげさまで母の初盆の法要も無事終えることができ、母も安心していることと思います。 これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 粗宴ではございますが、別室にてお膳をご用意いたしましたので、お時間の許す限り、どうぞごゆっくりなさっていってください。本日はまことにありがとうございました。 |
・法要、法事が終わってからの食事の席<お斎>(おとき)について
法事が終わってからの食事の席をお斎(おとき)と呼びます。
お斎(おとき)が行なわれない場合には、僧侶による読経終了後、施主が挨拶をする際にその旨を告げ、折詰めの料理と酒の小壜を用意し、引出物と一緒にお渡しします。
・初盆、新盆の服装や持参する不祝儀、香典について
仏教の場合は、四十九日を過ぎるとのし袋の表書きが変わります。
初盆(はつぼん)・新盆(にいぼん)は、四十九日が過ぎてから初めて迎えるお盆ですので、不祝儀を送る場合には、のし袋の表書きが「御霊前」から「御仏前」「御佛前」になります。
地域により初盆の場合には、親族などの近親者が提灯を贈る場合もあります。
住宅事情などを考慮し、現金を包むことが増えて来ているようです。
もし、提灯を贈る場合は関東では初盆のみ白い提灯を贈るしきたりもあります。また、喪家の家紋を入れたり、絵入りのものを贈ることもあります。飾る日程を考慮し、1週間前か2週間前には届くように手配をします。喪家に飾る場所の都合を確認した上で、喪家の地域の仏具店や葬儀社などに依頼するとその地域の風習にそったものを用意してくれます。
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■ 初盆、新盆の法事・法要に招かれた方
初盆、新盆の法事・法要に招かれた方の服装やのし袋の表書きなど、準備するもの等を簡単にご説明いたします。
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内容 | 招かれた方のマナーや作法などです。
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・お香典袋の表書き(不祝儀ののし袋の表書き)について | |
お盆は仏教行事です。 のし袋の表書きは「御仏前」「御佛前」「御供物料」などです。 のし袋の表、下段には氏名をフルネームを書きます。 ご夫婦の場合は、夫の名前だけでも良いのですが、故人とのご縁が深かった場合には連名にします。夫の氏名を中央に書き、妻の名前だけをその左側に書きます。 |
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・水引きについて | |
黒白よりも双銀、藍銀、黄白の結び切りの水引きのものを用います。 | |
・熨斗袋、のし袋へのお金の入れ方とお金の向きについて | |
のし袋に入れる場合のお札の向きに関しては、諸説あります。 人によって考え方が異なりますので、下記のようにすれば、差支えありません。 ・二枚以上になるときは、お札の向きが同じになるように揃えて入れます。 ・新札は不祝儀には向かないという考え方が根強いので、もし新札を使う場合は2つに折って折り目をつけてから、熨斗袋、のし袋に入れます。 ・あまりにも汚いお札やよれよれのお札は、むしろ失礼にあたるので使わないようにします。 ・お札の枚数は4枚、9枚といった枚数が<死、苦>を連想させるとして嫌われます。 香典の札の入れ方にはいろんな考え方がありますので、故人を敬う気持ちを表し、相手に不快な思いをさせなければ良いと考えます。ただし、のし袋を選ぶ際には、中に入れる金額にふさわしい熨斗袋を選ぶようにします。 袋だけが立派になりすぎないようにします。 のし袋の中包みの入れ方や、袋への金額記入例、不祝儀袋の中袋の書き方(文字)などは、別ページで説明しています。 |
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・不祝儀袋の出し方について | |
のし袋はふくさに包んで持参するのが正式なマナーですが、ふくさが無い場合には、白または黒、もしくはグレーなどのハンカチで代用します。明るい色のふくさはだめです。 まず、ふくさを置きます。 留め具のあるタイプのふくさは、留め具が左側に来るように置きます。 ふくさの中央にのし袋を置きます。 自分が見て正面から読めるように、のし袋は縦の向きに置きます。 ふくさを右、下、上、左の順にたたみます。 先方でお渡しする際には、ふくさから出し受付の人から見て正面になるように向きを変えてお渡しします。 お渡しする時、心ばかりですがどうぞお供え下さい、などと言葉を添えると良いです。 |
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・お盆の服装について | |
初盆、新盆の場合は、施主および親族は、喪服を着用する場合が多いようです。 男性はブラックスーツに黒のネクタイ、靴下も靴も黒です。 女性は黒無地のワンピースやアンサンブルにパールのネックレスなどです。ストッキング、靴も黒です。 ただし、親族のみで初盆を行う場合や2年目以降には、喪服でなくても地味な服装であれば良いです。 お墓参りをする場合には派手な帽子や派手な日傘はタブーです。 初盆、新盆に招かれた場合には、略式喪服を着用するのが正式なマナーですが、最近では暑い季節ということから地味な平服で参列することも多くなってきています。 一周忌以降の法事、法要は、地味な服装であれば平服でも差支えありません。 暑い季節ですので、調節ができる服装を工夫してください。 白いボタンダウンシャツにグレーのズボンなどでも差支えありません。 学生の場合は、制服が基本です。 制服がない場合や子供の服装は、白いブラウスまたはシャツに黒、紺、グレーのズボンまたはスカートなどです。 なお、お手伝いをする場合には、白、黒または地味な色調の無地のエプロンや葬式用エプロンとして販売されているものなどを持参してください。 |
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・お供えものを手配する場合について | |
お供え物ののし紙の表書きは<御供>などです。 水引きは、双銀、藍銀、黄銀、黄白の結び切りです。 |
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・不祝儀の金額のめやすです。(香典の金額・香典費用) | |
のし袋に入れるお金の金額は故人や喪家とのおつきあいの程度によって変わってきます。 初盆、新盆の香典の一般的な金額は、5,000円から10,000円のようです。 僧侶の読経のあとお食事がふるまわれることがあるので、その分を考慮した金額を包みます。 |
■ 一周忌法事、法要までの流れや手順は次のページで説明します。