危篤・臨終の時の流れとマナーや手順を解説します。
悲しい出来事は、突然おこります。ご遺族、お身内がやらなくてはならないことが沢山あります。 危篤・臨終、お通夜、葬儀、お葬式、法事、法要まで、全体の流れを把握していただくとで、落ち着いて手配ができるのではないかと思います。ここでは危篤・臨終の時の流れと手順およびマナーなどの概略をご説明いたします。
生前からお身内の方が葬儀業者や役場、病院などと事前に相談されるのが最善だと思います。
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■ 危篤とは
最近、病院などでは、医師が家族に重篤や今夜が山場などと伝えますので心の準備が必要です。
そのような時は、こちらから医師に危篤状態ですかと確認します。
病院などの場合、医師が家族などに知らせてくださいと話されます。
親族やお身内が危篤の状態になった時には、最初に会わせなければならない人に連絡します。
本人の意識のあるうちに会わせるのがよいので、連絡は早めのほうがよいです。連絡をする相手の順番は、一般的に下記の通りです。
・ 同居の家族
・ 親しい親族は三親等までを目安としますが、疎遠なところは必要ないでしょう。
・ 親しい友人、知人
・ 危篤の方の勤務先などで、親しくしていた人です。
しかし、これは一般的な例なので、最も大切なことは、本人が会いたがっている親しい身内や親しい友人、知人です。
生きているうちに本人が会いたい、もしくは本人と会わせたいという人には連絡をとります。なお、親戚にはできるだけ連絡をとるのが普通ですが、さほど親しくない親戚や遠方で臨終までに間に合いそうもない場合は、知らせるのは、差し控えるのが無難です。
危篤の場合は、急なので冷静な判断というのはなかなか難しいものです。
葬儀を出す可能性も考慮し、あらかじめ連絡するべき人の一覧表は作っておいたほうが無難です。
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■ 臨終とは
臨終は医師によって知らされます。
ご家族、親族、遺族は、故人の両手を、胸のところで合掌を組み、後で数珠をかけます。瞼は軽くなでるようにして指で静かに伏せます。
その後、末期の水を取ります。
■ 末期の水とは
居合わせた家族、親族で末期の水を取りますが、箸に脱脂綿を付けた物や新品の筆に水を浸したもの、あるいは樒、しきみの葉を水で濡らし、亡くなった方の唇を濡らします。
最近は道具を用意してある病院もありますので確認して下さい。末期の水の順番は血の濃い者から順に行います。最初は連れ合い、次ぎに子供、故人の両親、故人の従兄弟姉妹という順番です。
末期の水をとるのは、ご遺体が病院から自宅に帰ってき場合でも、布団に安置された直後に行われます。
末期の水は、病院でも自宅でもかまいません。
かつては臨終の間際に行なわれるものでしたが、最近では息を引き取ったあとに、末期の水を取ります。
■ 危篤・臨終の時の連絡などについて
病名と病状や場所などをを正確に連絡するのは、電報もありますが電話でします。緊急のことなので、先方の上下関係の配慮はいりません。ただし、深夜、早朝などは、ひと言お詫びの言葉を添えます。
危篤・臨終の時に知らせる内容は正確に伝えます。
・ どこの誰
・ いつ頃までに来られるか(先方の都合も伺います)
・ 病名と病状など
上記の、三点は知らせることです。
要領よく知らせるためにメモをしておくといいです。手分けして知らせるときには必ずメモをおすすめします。病院からかける場合、携帯電話は医療機器に障害があるため使えないです。公衆電話を使う場合は、小銭、テレホンカードを用意しておきます。
連絡の手段としては電報も重要な手段になります。緊急電報は以下のようなものです。
電報は、局番なしの「115」番で申し込みます。「緊急定文例の913をお願いします」などと申し込みます。
受付時間は午前8時から午後10時までです。午後7時までに受け付けた電報は、当日配達してくれます。 午後10時以降は、緊急連絡用として、NTTで用意した定文を使う電報に限り0120−000−115で受付を行っています。 ハローページに指定文例が掲載されていますので、これを使えば内容で悩む必要はありません。
番号
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文例
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910
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危篤。 |
911
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危篤。至急電話されたし。 |
913
|
危篤。至急来られたし。 |
900
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死す。 |
901
|
死す。至急電話されたし。 |
903
|
死す。至急来られたし。 |